鐘ヶ嶽から浄発願寺奥の院を経て日向薬師へ (前編)

広沢寺（「ひろさわでら」ではなく「こうたくじ」と読みます）の駐車場はこの時間はまだ自分の車を入れても３台しか停まっていませんでした。ゆっくり準備してまずは鐘ヶ嶽に向かいます。

あっ！　トイレが新しくなっている・・・。

しかも中はすごいキレイ・・・。

駐車場の脇に登山ポストと水場があります。

駐車場の目の前の道を入って行くと広沢寺温泉があります。

広沢寺の解説板。

しばらくは車道歩き。ちなみに逆方向には岩登りで有名な場所があります。

ちょっとだけ紅葉。

最初の丁字路を左に折れると・・・

・・・車がゴミで埋まっています・・・。

さらに進むとルートは左手前に続いています。

道標があります。

左奥から来て、右奥に進みます。

角には道標もあります。

中央に見えるのが鐘ヶ嶽。標高はそれほどでもないけど、面白い山です。

道なりに進みます。すると・・

・・・左側に階段が見えてきます。

ここが鐘ヶ嶽の登山口になります。

解説板。

鐘ヶ嶽にはこのような丁目石が山頂直下にある浅間神社のすぐ下まで点々と置かれています。壹丁目（１丁目）から廿八丁目（28丁目。廿は十が横に２つ並んでいるとイメージしてください）まであります。過去に二度ほど登っていますが、いまだに全ての丁目石をコンプリート出来ていません。今日こそはコンプリートしてやるっ！

台座には「先達　静行喜山」と書かれています。

この石が設置されたのが恐らく文久四年（1863年）なので、今から約150年前ってことですね。なので横に書かれている名前が◯◯衛門や☓☓兵衛ばっかりです・・・。

さぁ、ここからが本格的な山歩きになります。

鳥居の脇にある山の神。

近くの木にはおみくじが結ばれています・・・。えっ？　おみくじなんて何処から持ってきた？？？　時期によってはおみくじが売られているのか？　秋の収穫の後か？　お正月か？

鳥居の左側の一段下に赤い屋根の小さな社が見えたので、何があるのか回りこんでみた。う〜む、なんと言っていいのか・・・。

二丁目。上の仏像（鳥居をくぐったのに・・・）には修復の跡がありますね。山頂直下の神社もそうですが、普段は人もあまりいない山ですが、地元の人々に守られている感が強く感じられます。いまだに信仰は続いているんですね・・・。

杉の植林地。

電気柵、150年前には間違いなくなかったよな・・・。

登山道は電気柵の向こう側に続いてるので、手動でドアを開ける。ロックを外す為にドアを触る時ちょっとビビった・・・。

三丁目。

四丁目。

草木に侵食されつつある。

五丁目。以前来た時は見逃してしまっていたけど、今回はちゃんと確認出来た。

アケビだ！　さすがに落ちているのを食べる気にはなれないので、頭上を確認するも、本隊を見つけられなかった・・・。

六丁目。

七丁目。

八丁目。

九丁目。

拾丁目。

拾一丁目。

道が広くなった。

拾二丁目。

拾三丁目。

上杉公室の墓分岐。

「上杉公内室墓有り」と読めばいいのか？

分岐から数分進むと石碑が並んでいる。

延徳三年と読めるので1492年頃か？　真ん中は戒名かな？

こっちは明治の文字があるから最近のものか？　半紙と木炭で拓本取りたい・・・。

道はだま先に続いているので進んでみる・・・。

おぉ、道の真中にでかいクモが・・・。道はまだ続いているけど諦めた。機会があればもっと詰めてみたいと思う。

石碑の後ろの斜面に不自然に散らばる石・・・。

どう見ても人の手が加わっているよね・・・。なので、この石が散乱している所、またはその少し上がお墓本体だと思うんだが・・・。

本来ならば分岐まで戻って正規ルートを歩くのが正解なんだろうけど、面倒なのでショートカットする。

うぅ、ルートの選択を誤った・・・。軽い藪こぎ状態になっている。

それでも、何とか正規ルートに出た。こっちは山頂方向。

登山口方向・・・。あっ！！！　丁目石を通り越している。

慌てて戻って拾四丁目。

ここをよじ登ってきた・・・。

ちょっと豪華な拾五丁目。

拾六丁目。

拾七丁目。

この辺りからたまねぎ岩が目立つようになる。

これも。

こっちはきのこ。

緊急時位置確認表示板のNo.6から傾斜がきつくなりジグザグに進むようになる。

あと700m・・・ん？　よく見ると・・・

・・・道標の後ろに拾八丁目。ここの丁目石は見逃しやすい・・・。

拾八丁目はちょっと展望が開けた場所。

十九丁目。ここから10の表記が拾から十になる。

ジグザグに登っていく。

階段の付いた大岩が左に見えてくる。階段の１段目がかなり高い位置にあるので、昔は木のハシゴでも掛かっていたのか？

階段の正面に立って奥を見ると・・・顔が・・・。ここを真っ直ぐ登るのはかなり難儀だけど、右から回り込めば簡単に上部に行ける。

二拾丁目。

上部に出た。よく見ると、首の部分に修復の跡があるけど、そもそもこの頭と身体の製作時期はなかりの時間差があるように思えるだが・・・。身体の摩耗に比べて顔の摩耗が少なすぎるような気がする。

頭を横から見ると超絶壁・・・。

相州アルプスの砕石場が見える。

廿一丁目。

岩がゴロゴロした開けた所に出た。

イマイチ読めないけど大きな石碑。

こっちの松は順調に育っているようですね。

大岩の上から下を覗き込む。

山頂まであと20分。

廿二丁目。

全景。

廿三丁目。

所々に大岩がある。丁目石はこういったところから切り出してきたのか？　それとも下から担ぎ上げたのか？？？

実は過去の山行でも廿四丁目の石は見つかっていない。個人的に怪しいと思っているのがこの横たわった岩がそうじゃないかと思っている。でも、確信度は20%程度。イマイチこれだという決定打が無い。

だいたい他の丁目石は断面が正方形に近いが、この石はどう見ても長方形になっている。でも、位置や大きさは申し分ないんだが・・・。イマイチ自信がない・・・。

というもの、この辺りにはこの様な明らかに人の手が加わっている石が幾つか転がっている。あっちをウロウロ、こっちをウロウロしながら歩いていると・・・

・・・あっ！　廿五丁目だ・・・。

これも人の手が加わっていそうだ・・・。

ウロウロしながら先ほどの怪しい岩まで戻ってみる。

さらにウロウロしながら廿三丁目まで下ってきた。普通に考えれば、この廿三丁目から廿五丁目の間に廿四丁目はあると思う。

これも人の手が加わっていそう・・・。

鐘ヶ嶽山頂が近くに見える。

廿三丁目から廿五丁目の間にはちょっと細い尾根がある。もしかしたら縁に立っていた丁目石は長年の風雪に耐えかねて谷底に落ちちゃったのかな？？？

やっぱコレは怪しいよね・・・。

廿五丁目に戻ってきた。う〜む、結局今回も廿四丁目の石は確認出来なかったか・・・。残念。

廿六丁目。

大分時間をロスしたけど、気を取り直して、山頂に向けて再出発。神社直下の長い階段の始まり・・・。

廿七丁目。

階段の途中にベンチがある・・・。

まだまだ続きます。

登ってきた所を振り返る。

廿八丁目。

階段の正面に大岩があり、階段はその大岩の左側に回りこむように付けられている。

もう一個の大岩。どのくらい大きいかというと・・・

・・・このくらい大きい。

昔はここに「天台宗　禅法寺」というお寺があったらしい。

あと少し・・・。

五百円寄付しただけなのにこの様な石碑が・・・。何年前のだ？

ふ〜、やっと浅間神社到着。

ホッと一息ついていたら頭上からなにやら落ちてきた・・・。銀杏だ。でも、ここのはそんなに臭くない・・・。

浅間神社の解説板。

天気が好ければ・・・

・・・こんな風に見えるらしい・・・。

浅間宮。登山の安全をお祈りします・・・。

さぁ、山頂まであとちょっと。

社殿の左側から回りこむように進むと・・・。

・・・山頂到着。一人のハイカーがベンチで休んでいた。

山頂の石像。